神龍と風の舞姫
「…ルノア・ユザ、どれだけ兵士を使っても構わない。海斗を探し出せ」
額に手を当ててため息交じりにそう命じる
ルノアとユザは膝をついて信次の言葉に従うとすぐさま姿を消した
「…どうするんだ、親父」
腕組みをして立っていた長男の雪斗が、ルノアとユザを見送った後つぶやく
残されたヤブキ、小桃は信次を見つめる
「一応捜索っぽいことをして、ほどほどで手を引くさ。残念だが、海斗を捕まえられるとは思えない」
きっとルノアは捜索を続けたがるだろうが、王族直属の臣下であるあの二人をいつまでも国から遠ざけておくことはできない
いつどの国から攻められるかわからない中、国民を守るためには信頼のおける、兵士たちからも信頼されている彼らは重要だ
捜索は形だけだ
国民と隣国への
「信次様、海斗様は…」
それまで黙っていたヤブキが口を開く
「ああ、戻らないだろう。探すだけはっきり言って無駄だ。あいつは選んだのはこういう形だったんだから」
きっと全員が分かっていること
ここにいない二人も、海斗がもうここに戻らないことはきっとわかっている
額に手を当ててため息交じりにそう命じる
ルノアとユザは膝をついて信次の言葉に従うとすぐさま姿を消した
「…どうするんだ、親父」
腕組みをして立っていた長男の雪斗が、ルノアとユザを見送った後つぶやく
残されたヤブキ、小桃は信次を見つめる
「一応捜索っぽいことをして、ほどほどで手を引くさ。残念だが、海斗を捕まえられるとは思えない」
きっとルノアは捜索を続けたがるだろうが、王族直属の臣下であるあの二人をいつまでも国から遠ざけておくことはできない
いつどの国から攻められるかわからない中、国民を守るためには信頼のおける、兵士たちからも信頼されている彼らは重要だ
捜索は形だけだ
国民と隣国への
「信次様、海斗様は…」
それまで黙っていたヤブキが口を開く
「ああ、戻らないだろう。探すだけはっきり言って無駄だ。あいつは選んだのはこういう形だったんだから」
きっと全員が分かっていること
ここにいない二人も、海斗がもうここに戻らないことはきっとわかっている