浮気性な貴方
こんな俺のこと、もう嫌いになったのだと思う。


だから、何年掛かってもいい。


もう1度、あいつの傍にいられるように努力する。


杏月、ごめんな…。



ごめん…。


今、謝りたい。


どうしても会って、謝りたい。


そう思ったら、いても経ってもいられなくなって、勢いよく立ち上がった。



ガタンっ!



経った瞬間、イスが勢いよく倒れ、その音にクラス全員の視線が集まった。


「すみません、体調が悪いので保健室行ってきます!」


「あっ、おいっ!久世っ!」

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