浮気性な貴方
焦ってる、なんて…ただ私の願望なのかもしれないか…。


柊くんが焦るなんてことないよね。


ましてや、私のことでなんて。


はぁ―――…、自分で言ってて虚しいな…。


柊くん…。


まだ、こんなにも好きなのに…。


「杏、大丈夫?」


「…えっ、ぅん…」


「取り敢えず、そろそろ戻る?もうHRだし」


「あっ、うん…そうだね…」


そう答え、立ち上がろうとした。



ガラっ!

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