浮気性な貴方
「うんっ…。ありがとう、きょうちゃん」


そう言って私はこの部屋から飛び出した。


柊くんっ…!













「っ、柊くん!」


学校中走り回って、ようやく見つけた場所は屋上。


「っはぁ、はぁっ、はぁっ…」


「あ、き…、何で…」


「柊くん、ごめんなさいっ、私っ…」


「杏月…」


「さっき酷いこと言った…。でも、やっぱり柊くんが好き!」


「杏月…!」

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