浮気性な貴方
*おまけ
どれくらい、こうして抱き締め合っていたのだろうか。


この甘い空気に酔いしれていて、すっかり忘れていたけど…。


「きょうちゃんは…?」


「あ?」


「今気付いたんだけど、きょうちゃんがいないなって」


「あぁ、相原ならとっくに出てったけど?」


「え?嘘!」


「本当。俺が、ここに入ってから直ぐに出て行ったよ」


「そうだったんだ…」


全然気が付かなかった。


あのときは、突然柊くんが入って来たことに驚きすぎて、

そっちにばかり気を取られてたからかな。


「後で、きょうちゃんに謝らないと」

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