浮気性な貴方
【柊side】


照れた顔でそう言うこと、言わないで欲しい…。


くっそ、可愛すぎる!


今直ぐ押し倒してぇ~っ!


あぁ、もう何でこんなに可愛いかな…。


本人は全く気付いてないし…。


鈍いのが一番厄介だ…。


だけど、そんなところも可愛くて、愛しくてしょうがないのは、

惚れた弱みってやつだよな…。


はぁ~、好きすぎてヤバイ…。


「柊くん?」


「っ、何でもない。そろそろ、教室戻るか?」


「うん」


そう返事した杏の手を取り、歩き出す。

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