黄色いアイツ
「だ、だってお前、そのあと何も喋らなくって。」

「だから、オレは無口やねん。」


「なんでお前、そんな中途半端な関西弁。」

「ほっとけや、飼い主がコロっころ変わるもんで、

 混ざってしもうたんや。」

「お前…」

「お前やないで、レモンちゅう名前ついてんで

 おおっと、喋るから言うて、捨てんでな、

 オレはか弱い小鳥ちゃんなんやで、

 外は、外敵多くて困るねん。

 ええ子にしとるから、

 このまま飼うてくれへん?

 基本俺無口やし。

 なあ?ええやろ?」

生粋の日本人な俺

NOというのが苦手なんだ。

しぶしぶ頷くと

インコは満足そうに言った。

「おおきに!」



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