黄色いアイツ
俺にもやっと彼女が出来た。
バイト先で知り合ったの女子高生。
なんとか部屋まで招き入れるまでの仲になった。
「へえ、インコなんか飼ってるんだ?」
「ああ、うん。まあね。レモンていうんだ。」
彼女はしばらくじっと見て口を開いた。
「でも、あれだね、よく見ると
鳥ってさ、グロいよね。
嘴とか、爪とか原始生物っぽくて、
で、羽がぎっしりついてて
目とか、爬虫類っぽいじゃん。」
「ええ??
そ、っそうかなあ?」
まずい、
こいつには喋ったりしないって約束しといたけど、
悪口言われて耐えてくれるか
「うぜぇ」
「え?」
やばい
「うぜぇんだよぶーすぶーす。
お前なんか、好かれてるわけないだろ、
やったら捨てるにきまってらあ。」
俺は空を、いや、部屋の中なので天井を仰いだ。
「たくみくん?」
俺を見る彼女の顔は引きつっていた。