空から舞い降りた天使
「隼人せんぱ〜い。一緒に帰えろっ。」




後ろから声をかけてきたのは、一年のゆみ。
ゆみは家が隣で、ゆみのことは、小さい頃から知っているし、家族づきあいもしている。




「ゆみが、帰ろうなーんて珍しい。」



「たまには、一緒に帰りたいなぁ〜。
なーんてね。」




「もしかして、待ってたん?」



「うん、隼人せんぱいを待ってた。」



「ゆみ、10年早いぞ。」




俺からみたら、ゆみは妹みたいで、でも和樹から見たら、かなり可愛いいらしい。



ゆみの友達が和樹に告白したとか言ってたなぁ。


あいつ、もてるから、一美もたいへんだ。




「あっ、ゆみ、俺の可愛い弟くんが、ゆみねーちゃん、綺麗になったって、いってたよ。
俺の弟くん、まだ、中一やから、からかわないでくれる?」




「私、からかってないよ。だって可愛いいんやもん。」



「そうそう、あいつは、可愛いいもんなぁ。」





< 152 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop