空から舞い降りた天使
「そんなとこが素直やないねん。」



「…」



「亜子、素直になったらええねん。俺じゃあ、あかんのか?」




「そんなことはないけど…」




「もう、あかん。」


隼人はそういい、亜子の手をひっぱり、歩きだす。





「ちょっ…隼人、待って。」



「いいから、黙ってついてこいや。」




廊下をバタバタと二人の足音だけが響きわたる。





隼人が扉を開けたのは、音楽室。



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