空から舞い降りた天使
「ゆみ、ごめんな。
こればっかりは俺も、どうすることもできひんねん。」



「隼人…せんぱい」



「こんなとこまで呼び出してごめんな。」



ゆみは声を震わしながら




「隼人せんぱい、卒業しても、たまには家にかえってきてくれる?」



「おぅ。」




「今までみたいに接してくれる?」



「当たり前やん。」




「隼人せんぱい、せんぱいを忘れるの時間かかるとおもうけど、それまで、勝手に好きでいてもいい?」




「ああ、ええよ。」




「じゃあ、行くね。」






ゆみは、涙をふきながら、校門にむかって、歩きだした。



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