空から舞い降りた天使
そんなある日。


それは、暑く、太陽がぎんぎんに突き刺さり、制服の衿口に、汗がしたたり落ちる、そんな日。



教室の窓から、校庭の木に群がる、蝉の声が聞こえてくる。




ピピピ〜ピピピ〜
授業中にメール音が響きわたる。



「隼人〜ひさしぶり。連絡できなかってん。ごめんなぁ。」



「あかね、なんかあったんか?」



「うんん、何にもないで。ちょっと、忙しいねん。」


「今日、あわれへんかな?」



「ごめん、今日は用事があって、あかんねん…」



「……」



「暇になったら、連絡してや。」



「うん、隼人、ほんまにごめん。」




こんな状態で付き合ってるっていえるんかぁ?



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