空から舞い降りた天使
結局、帰るのが一番最後になり、校門の鉄の扉を閉めようとしたとたん、後ろから声をかけられた。



「亜子先生〜、待ってましたよ。」



「山下先生、随分前に帰ったとばっかり〜」



「いや、この前、ご飯断られたから、今日はどうかな?って〜あはは。」



「今からですか?」



「はい、今から何か予定あります?」



「いいえ…別に…」



「じゃあ、決まりってことで、ね、たまには、いいでしょ。亜子先生。」



「じゃあ、少しなら。」



「僕、うまい店知ってるんですよ。行きましょ。」



「はい。」



山下先生の半ば強引な誘いに断れず、ご飯にいくことになってしまった。



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