空から舞い降りた天使
「お部屋に案内しますね。」



トントントン
部屋をノックする。



「あかねお嬢様、中田先生がおみえです。お嬢様…」


カチャッと鍵を解く音がして、中からあかねが現れた。



「先生〜こんなとこまで、何しにきたん?」



「あっ、それじゃあ、私はここで失礼します。」



お手伝いさんが、遠慮がちに、その場から離れる。



「なにしに…って?」



「早崎さん、何回も電話したのよ。」



「あっ、そう。」



「今日はどうして、学校、やすんだの?連絡もとれないし、心配するじゃあない。」



「なんとなく、行きたくなかっただけやから。」



「早崎さん、何かあったの?」



「あ〜、そんな先生みてたら、むかつくねん。
いい子ぶって、純情そーで、その年で何にもしりませ〜んって顔して。」



「アタシが原因?」



「違う。…けど。」



「早崎さん、何がいいたいの?」



「先生に言ってもわからへん。」



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