空から舞い降りた天使
「好き…?…ありえない。好きでもないし、嫌いでもないの。」



この子はアタシに何を言わす気?



「早崎さんはどうなの?桜くんが好きなんでしょ?だから、アタシにそんな事ばっかりいう。」



「私は、隼人にふられてん。だから、つきあってるっていうたんも、嘘やねん。先生の困った顔がみたいし、少しからかっただけやで。」



あかねは、亜子の顔をみて、くすっと笑い、冷ややかにそう言った。



「子供が大人をからかったら、ダメなの。
まだまだ、あなたは、見た目は大人でも、親の保護が必要な年なの。」



「先生〜怒っても、なんだか、可愛いっ〜」



早崎さんの言葉に振り回されて、本気で心配した、アタシがどうかしてたわ。




早崎さんに遊ばれてるだけじゃあない。



隼人の事だって



あんなキスまでして
隼人を好きだなんて言ったり、アタシをからかったり



早崎さんはどうかしてる。




亜子は小さく拳をにぎり、怒りの感情をおさえるのが、精一杯だった。




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