空から舞い降りた天使
先生…まだきてない…や。
あかねは、ふっ〜っと溜め息をついて、独り言を呟いた。
今まで、まともに見たことがなかったが、人の気配のない体育館は、やたらと広い。
いつも、こそこそと、足早にバスケのゴールを通り越し、小さな部屋に入ることしか、できなかった。
誰にも逢わないように、目線をつねに下に置き、ただ先生に逢うだけの部屋。
今まで
気付きもしなかった。
ただ、一緒にいて
お互いの寂しさを
うめていただけ
…なのかな?
ねぇ、
先生、
教えて…?