空から舞い降りた天使
「…あの、私、2年の藤野っていいます。」



「知ってるで〜。」



たしか、和樹が2年に可愛い子がいるって〜
藤野っていってたよなぁ〜他のクラスの奴も騒いでたよーな?



「ほんで、何?」



「桜先輩…私、1年の時から、先輩のこと…好きで…」








「ふ〜ん、隼人やっぱり、もてるんやぁ〜」



「おまえ、なんでここに、おるん?」



「藤野さんって言った?隼人はあかんよ。隼人は、好きな人おると思うよ。」




「あかね…おまえがいうことじゃあないやろう?」




「あの…先輩…そうなんですか?」



「ご、ごめんなぁ。好きな人おるから〜。」




「だいたい、なんで、おまえが話に、はいってくんねん。」




「だって〜隼人くん〜、こんな可愛い子に弱かったりして〜?」




藤野は顔を伏せたまま、動けないでいる。




「桜先輩…私、先輩は早崎先輩と付き合ってるって、思ってました。」




隼人とあかねは顔を見合せ、二人とも首を横にふる。



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