空から舞い降りた天使
「亜子先生〜ちょ、ちょっと亜子先生〜」



わぁ、嫌な声がする。亜子はわざと無視をするが。



「もう〜待ってくださいよ」



山下先生が追いかけてくる。



「亜子先生〜歩くのはやいなぁ〜やっと追い付いた。」



「な、なんですか?」



「そんなに怯えなくても、大丈夫ですから。」



忘れかけていた出来事を思い出し、亜子は山下に拒否反応をおこす。



「亜子先生〜そんなに早くに歩かなくても、ちょ、ちょっと落ち着いて〜」



「山、山下先生、落ち着いてなんて言われても〜。」


山下は亜子の慌てぶりに、ぷぅっと吹き出して笑ってしまう。



「こんな夕方からは何もしませんよ。あはは〜冗談ですから〜」



「山下先生、それで、何ですか?」



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