空から舞い降りた天使
「…ミハル?
聞いてる…?」



「はぁっ、ごめんなさい。
ちょっと、いろいろ

思いだしてた。」




今はもう、何もかもが

思い出で。




「それで、ミハルはどうして…?」



「何故、ここにいるかって?」



「あれから、もう、月日がたってる。」



「そうね…。」




私はこの人に
何を求めて
いるんだろう?



「あなたは、今、幸せ?」



「ああ、毎日、たくさんの
生徒に囲まれて、いい先生
に恵まれて、助けてもらっ
いるよ。」




それに、僕には…




「あの時と、僕は何にも

変わっていないのかも

しれない。」




「何にも変わらないのが

あなたらしい。」




ミハルは、山下の顔を覗くように見ながら、にこっと、微笑んだ。





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