恋に恋した 完
私はまだ化粧はしていない。
だから久しぶりに前髪をあげて
ちょっと巻いて、
イヤリングをつけてダテメをつけた。
よし!!
といって出発。
外に出てみると、
小雨。
まあ小雨ならいっか。
傘をちゃりんこに装着して
友達との待ち合わせ場所に向かった。
合流して他の友達を待っているうちに
だんだん雨は本降りになってきた。
しかし人はどんどん増えていき
あっという間に人混みができた。
雨だし、屋根のあるところに
ということで近くの建物に雨宿りした。
この雨がこのあとの出来事を予告しているなんて知る由もなく、私は楽しんだ。
雨に濡れた私の笑顔は
キラキラ輝いていた。
それだけは確かだった。