一期一会 ~未来からの贈り物~
「えーと、あの子って…」
「ああ、転校生」
「えっ!転校生?
だって転校初日から休んで…」
「いやっ、違うんだよ。学校には来てたんだよ」
琉司はそう言うと彼の方に目をやった。
だから私も釣られて彼の方へ。
その時、大林先生と目が合ってしまった。
ま…まずい!
そう思いすぐに目を逸らしたが、どうやら一足遅かったらしい。
いつものように私は先生に手招きされている。
「ミナモ、大林呼んでんじゃあねーの」
「…ああ、そうだね」
あー、なんかとんでもなくやな予感。