ゲーム。
颯は呆然としてい私の手を取ってそのままプリクラの暖簾をくぐる。


「ちょっ、颯!?」


あまりにも強引な行動に連れられるがままにここへ辿り着いたけれど、私の心は動揺と期待のドキドキが入り交じっていて。だけど――


「よし!撮るぞ」


そう言われると自然と視線はカメラへと向いてしまうもので、ついにっこりと微笑んでしまった。

と同時に画面に影ができて……

気付いたら颯の唇が私のそれと重なっていた。

驚きすぎて目を大きく見開いたけれど、目の前でやさしく細められている瞳を見ていたら、それに吸い込まれるように私もゆっくりと瞳を閉じていた。



fin.
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