コイゴコロ。
戻った日々。
[桃花side]
あれから2週間経ち
翔はもう、学校に通っています。
時は、高3。
7月―――。
「あっつー。」
「ほんと、蒸し暑いよね。」
夏佳と教科書で仰ぎ合いをしている(笑)
「そういえば…佑季くんは今どうしてるの??」
「あーねw
佑季はねー…
あんなんでも、跡取りだからねぇww」
「え??」
なんの跡取り???
「言ってなかったっけ?
ごめんww
実家のだよ♪
あの、世界的に有名な
神崎財閥の長男なのよ。」
「えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!???」
うそ!?
ってあれ??
神崎財閥って…
「神崎財閥…神崎グループってさ。
たしか宮野財閥と対立してるって
聞いたことあるんだけど…。」
「え??あ、華月ちゃんか…
そっか、お嬢様だもんね!
佑季知ってるかもね、華月ちゃんのこと。」
「ほへー」
遠い世界だな…
「親…っていうかお父さん同士が
いろいろあれなんだろうね。」
「そうなんだ…。」
華月のお父さん、優しいけどなー…