竜王様のお約束
「2度と、ヤヨイを気にかけるような事を、口にするな。
特に兄上の前では。
これを聞いたのが、俺でよかった。」
「はい・・・。」
そんなつもりじゃなかったのにと、少しだけシュンとして、淋しげに答えるコクリュウ。
それを聞いたコウリュウは、うんうんと頷いてから『あっ』と言って、コクリュウを直視した。
「そうだ、忘れるところだった。
コクリュウ、俺の部屋へ来てくれないか。
今後の兄上の事で、相談に乗ってほしいんだ。
この事実を知っているのは、俺とお前と、俺の小間使いのイオリだけだから。
ふぅ・・・頭の痛い話だ。」
額に片手を当てて、コウリュウは軽くため息を吐く。
いったい、何度目のため息であろうか。
優秀すぎる美貌の王弟は、燃えるような真紅の髪をなびかせて、コクリュウの返事も聞かずに、重い足取りで廊下を進んだ。
「あっ、お待ちください。
勿論お伴致します。」
コクリュウは、慌てて後を追いかけたのだった。
特に兄上の前では。
これを聞いたのが、俺でよかった。」
「はい・・・。」
そんなつもりじゃなかったのにと、少しだけシュンとして、淋しげに答えるコクリュウ。
それを聞いたコウリュウは、うんうんと頷いてから『あっ』と言って、コクリュウを直視した。
「そうだ、忘れるところだった。
コクリュウ、俺の部屋へ来てくれないか。
今後の兄上の事で、相談に乗ってほしいんだ。
この事実を知っているのは、俺とお前と、俺の小間使いのイオリだけだから。
ふぅ・・・頭の痛い話だ。」
額に片手を当てて、コウリュウは軽くため息を吐く。
いったい、何度目のため息であろうか。
優秀すぎる美貌の王弟は、燃えるような真紅の髪をなびかせて、コクリュウの返事も聞かずに、重い足取りで廊下を進んだ。
「あっ、お待ちください。
勿論お伴致します。」
コクリュウは、慌てて後を追いかけたのだった。