竜王様のお約束
「お・・・畏れながら・・・。
ハクリュウ様には今後も天界にお留まりいただいて、末永く秩序ある御代を統治していただきたいのです。
そのためには、是非ともリョク様を天界へお招き・・・」
「そなた、本気で我を怒らせたいか?」
押し潰されそうな重低音が、地を這った。
コクリュウに、全ての言葉を言わせずに、途中で遮ってまで、ハクリュウは不快感を表に出したのだ。
「いえ・・・決してそのような・・・。」
大きなだんご虫のように、コクリュウは精一杯体を丸めて恐怖に耐える。
そんなコクリュウを見て、ハクリュウは薄く笑い口元を緩めた。
「コクリュウ、我にその意思はない、諦めよ。
我はもう竜王としての責務を果たせぬ。
ヤヨイに約束した事を、我が破りたくはないのだ。
それにリョクは、人間として育ててきた。
今更天界に、関わらせようとは思わぬ。
コウリュウへの義理立てとして、しばし天界には留まろう。
だが、それ以上はない。」
温和な口調で、ピシャリとハクリュウは言い捨てた。
ハクリュウ様には今後も天界にお留まりいただいて、末永く秩序ある御代を統治していただきたいのです。
そのためには、是非ともリョク様を天界へお招き・・・」
「そなた、本気で我を怒らせたいか?」
押し潰されそうな重低音が、地を這った。
コクリュウに、全ての言葉を言わせずに、途中で遮ってまで、ハクリュウは不快感を表に出したのだ。
「いえ・・・決してそのような・・・。」
大きなだんご虫のように、コクリュウは精一杯体を丸めて恐怖に耐える。
そんなコクリュウを見て、ハクリュウは薄く笑い口元を緩めた。
「コクリュウ、我にその意思はない、諦めよ。
我はもう竜王としての責務を果たせぬ。
ヤヨイに約束した事を、我が破りたくはないのだ。
それにリョクは、人間として育ててきた。
今更天界に、関わらせようとは思わぬ。
コウリュウへの義理立てとして、しばし天界には留まろう。
だが、それ以上はない。」
温和な口調で、ピシャリとハクリュウは言い捨てた。