竜王様のお約束
コクリュウの逞しい肩にすがり泣き崩れるエミに、リョクはそっと近づいてすぐ横にしゃがんだ。
そして、エミを憤慨させる一言を言い放つ。
「私、天界に行くわ。
母様と父様に、会いに行って来る。」
「な・・・!!」
にっこりと笑い突然爆弾発言を繰り出したリョクに、エミは呆気にとられてしまった。
口をパクパクさせて、エミはやっと声を張り上げる。
「い、い、い、いけませ~ん!!」
「大丈夫。必ず三人で一緒に帰ってくるから。」
ちょっと甘えた声を出して、リョクは小首を傾げて見せた。
「そういう問題ではありません。
リョク様、落ち着いて下さい。
藪から棒に何を言い出すかと思ったら、もう。
許しませんよ。
他の誰が許しても、このエミが許しませんからね。」
こうなったら、意地の張り合いである。
先ほどまでの湿った空気はどこへやら、コクリュウそっちのけで押し問答が始まってしまった。
この不毛な言い争いは、しばらく続いたのだが・・・。
そんなやり取りを見るに見かねたコクリュウが、余計な情報を口にしてしまったばっかりに、事態は急変することになる。
「コウリュウ様は、リョク様を天界へお連れする事に、賛成でした。」
「えっ?コウおじさまが?」
ニヤリと、リョクの顔はほころんだ。
そして、エミを憤慨させる一言を言い放つ。
「私、天界に行くわ。
母様と父様に、会いに行って来る。」
「な・・・!!」
にっこりと笑い突然爆弾発言を繰り出したリョクに、エミは呆気にとられてしまった。
口をパクパクさせて、エミはやっと声を張り上げる。
「い、い、い、いけませ~ん!!」
「大丈夫。必ず三人で一緒に帰ってくるから。」
ちょっと甘えた声を出して、リョクは小首を傾げて見せた。
「そういう問題ではありません。
リョク様、落ち着いて下さい。
藪から棒に何を言い出すかと思ったら、もう。
許しませんよ。
他の誰が許しても、このエミが許しませんからね。」
こうなったら、意地の張り合いである。
先ほどまでの湿った空気はどこへやら、コクリュウそっちのけで押し問答が始まってしまった。
この不毛な言い争いは、しばらく続いたのだが・・・。
そんなやり取りを見るに見かねたコクリュウが、余計な情報を口にしてしまったばっかりに、事態は急変することになる。
「コウリュウ様は、リョク様を天界へお連れする事に、賛成でした。」
「えっ?コウおじさまが?」
ニヤリと、リョクの顔はほころんだ。