竜王様のお約束
「あっ、いえ、お聞きください。」
慌てて引き止めるコクリュウ。
売り言葉に買い言葉の要領でコクリュウは、あっという間に言いにくい話を披露することになってしまった。
「いい話じゃなさそうだから、本当は聞きたくないけど・・・。
いいわ。聞いてあげる。」
「う・・・。」
『なんて感がいいんだ。』
コクリュウは、一瞬返答に詰まってしまった。
「どうぞ。話して。」
「はい・・・。実は・・・。」
リョクに促されるままに、コクリュウは思念を送る。
「今天界では秘密裏に、ある事件が起こっておりまして。
その事件を巡ってコウリュウ様とハクリュウ様の間には、少しばかり意見の対立があるのです。
コウリュウ様はリョク様を歓迎しておられるのですが、ハクリュウ様は・・・その・・・リョク様が天界に来ることを、快く思っていないのです。」
「どうして父様が反対するの?
私に会いたくないって事?」
リョクにそう叫ばれるのも無理はない。当然の質問である。
慌てて引き止めるコクリュウ。
売り言葉に買い言葉の要領でコクリュウは、あっという間に言いにくい話を披露することになってしまった。
「いい話じゃなさそうだから、本当は聞きたくないけど・・・。
いいわ。聞いてあげる。」
「う・・・。」
『なんて感がいいんだ。』
コクリュウは、一瞬返答に詰まってしまった。
「どうぞ。話して。」
「はい・・・。実は・・・。」
リョクに促されるままに、コクリュウは思念を送る。
「今天界では秘密裏に、ある事件が起こっておりまして。
その事件を巡ってコウリュウ様とハクリュウ様の間には、少しばかり意見の対立があるのです。
コウリュウ様はリョク様を歓迎しておられるのですが、ハクリュウ様は・・・その・・・リョク様が天界に来ることを、快く思っていないのです。」
「どうして父様が反対するの?
私に会いたくないって事?」
リョクにそう叫ばれるのも無理はない。当然の質問である。