竜王様のお約束
ハクリュウから立ち上る、白銀の光は増大し、体の輪郭までをも歪ませた。
光の中から、重低音が響き指示を出す。
「エミ。リョクを頼む。
我はこれより暫く、屋敷を留守に致すぞ。
シキ。いくら武芸に長けているお前でも、黒龍の相手は無理だ。気に病むでない。
その代わり我の留守中、屋敷を守れ。」
そう言うと、最早白銀の光の塊と化したハクリュウは、勢いよく天に向かって飛翔した。
残された3人が、その姿を呆然と見上げる。
見間違いであろうか。
3人が目で追っていた白銀に輝く光は、荘厳な白い龍となっていた。
「とーたまますか?
あれのしろいピカピカは、とーたまだったますか?」
リョクは、一心に天へと翔け昇る白龍を指差して、真ん丸の瞳をエミに向けた。
「はい・・・。そのようです。」
リョクを両手の中に引き寄せて、信じられないといった口調で答えると、白銀の龍が見えなくなるまで空を眺めるエミであったが。
抱きしめたリョクの、緑色に光る肩にまでは、気が付かないでいた。
光の中から、重低音が響き指示を出す。
「エミ。リョクを頼む。
我はこれより暫く、屋敷を留守に致すぞ。
シキ。いくら武芸に長けているお前でも、黒龍の相手は無理だ。気に病むでない。
その代わり我の留守中、屋敷を守れ。」
そう言うと、最早白銀の光の塊と化したハクリュウは、勢いよく天に向かって飛翔した。
残された3人が、その姿を呆然と見上げる。
見間違いであろうか。
3人が目で追っていた白銀に輝く光は、荘厳な白い龍となっていた。
「とーたまますか?
あれのしろいピカピカは、とーたまだったますか?」
リョクは、一心に天へと翔け昇る白龍を指差して、真ん丸の瞳をエミに向けた。
「はい・・・。そのようです。」
リョクを両手の中に引き寄せて、信じられないといった口調で答えると、白銀の龍が見えなくなるまで空を眺めるエミであったが。
抱きしめたリョクの、緑色に光る肩にまでは、気が付かないでいた。