竜王様のお約束
たくましいコクリュウの体の重みがリョクの体にのし掛かり、どうにもこうにも動くことが出来ない。それでもリョクは必死に両手でコクリュウの肩を押し返してみた。
しかしその両手も呆気なくコクリュウに掴まれ間近に見つめられては、リョクも恥ずかしいやら怒りたいやら、どうしていいのか分からない。
「コクリュウ離してよ。」
眉間にシワを寄せて、小声でリョクは呟く。
「おや?
いかがなさいましたか?
私と結婚なさりたいのですよね?
本当に結婚したら、まだまだこんなもんでは済みませんよ。」
そう言ってコウリュウは、そっとリョクの首筋にキスを落とした。
「・・・!」
ビクッと震えたリョクから少し体を離して、詫びる気持ちでコクリュウは自分の下敷きになっている少女を見つめた。少し怯えた瞳を揺らしているリョクは、今にも泣き出してしまいそうになっている。
『手荒な真似だが、これで諦めて下されば。』
コクリュウは心の中で呟いた。
ところが。
「コクリュウのばかぁぁぁ!」
泣き出すどころか、リョクは急に大きな叫び声を上げたのだ。
しかも、両肩を緑色に光らせて。
しかしその両手も呆気なくコクリュウに掴まれ間近に見つめられては、リョクも恥ずかしいやら怒りたいやら、どうしていいのか分からない。
「コクリュウ離してよ。」
眉間にシワを寄せて、小声でリョクは呟く。
「おや?
いかがなさいましたか?
私と結婚なさりたいのですよね?
本当に結婚したら、まだまだこんなもんでは済みませんよ。」
そう言ってコウリュウは、そっとリョクの首筋にキスを落とした。
「・・・!」
ビクッと震えたリョクから少し体を離して、詫びる気持ちでコクリュウは自分の下敷きになっている少女を見つめた。少し怯えた瞳を揺らしているリョクは、今にも泣き出してしまいそうになっている。
『手荒な真似だが、これで諦めて下されば。』
コクリュウは心の中で呟いた。
ところが。
「コクリュウのばかぁぁぁ!」
泣き出すどころか、リョクは急に大きな叫び声を上げたのだ。
しかも、両肩を緑色に光らせて。