竜王様のお約束
いうことを聞かない緑龍に少しだけ苛立って、白龍は静かに吠えた。そんな威嚇に屈することなく、緑龍は白龍を睨み返すようにじっと見つめる。そして自分の決意を白龍にぶつけた。
『私、天界に居たい。』
リョクから送られてきた思念に、ハクリュウがどれほど驚いたかは言うまでもない。可愛い愛娘から送られてきたこのメッセージは、ハクリュウが一番避けて通ってきたことなのだから。咄嗟にハクリュウが感情的に吠えてしまうのも、無理らしからぬことであった。
『ダメだダメだ!
それだけは絶対に許さん!』
『なんで?
私、竜王になろうと思ってたのに。』
『りゅ・・・竜王になる???』
どこをどう間違ったらそんな考えにたどり着くのだろうかと、ハクリュウは皆目見当もつかない。呆気にとられしばらく押し黙っている父を見て、リョクは不安そうに恐る恐る思念を飛ばした。
『ダメなの?』
『ダメに決まっているだろう!!!』
リョクに一喝してから、ハクリュウが怒りの矛先を向けたのは、緑龍に庇われ傷ついた体でふらふらと宙に漂う黒龍であった。
『コクリュウ!
そなた一体リョクに何を吹き込んだのだ!』
『も・・・申し訳ございません。
何とお詫びしてよいやら・・・。』
『私、天界に居たい。』
リョクから送られてきた思念に、ハクリュウがどれほど驚いたかは言うまでもない。可愛い愛娘から送られてきたこのメッセージは、ハクリュウが一番避けて通ってきたことなのだから。咄嗟にハクリュウが感情的に吠えてしまうのも、無理らしからぬことであった。
『ダメだダメだ!
それだけは絶対に許さん!』
『なんで?
私、竜王になろうと思ってたのに。』
『りゅ・・・竜王になる???』
どこをどう間違ったらそんな考えにたどり着くのだろうかと、ハクリュウは皆目見当もつかない。呆気にとられしばらく押し黙っている父を見て、リョクは不安そうに恐る恐る思念を飛ばした。
『ダメなの?』
『ダメに決まっているだろう!!!』
リョクに一喝してから、ハクリュウが怒りの矛先を向けたのは、緑龍に庇われ傷ついた体でふらふらと宙に漂う黒龍であった。
『コクリュウ!
そなた一体リョクに何を吹き込んだのだ!』
『も・・・申し訳ございません。
何とお詫びしてよいやら・・・。』