竜王様のお約束
ぴしゃりと言い捨てられて、ハクリュウは矛先をコクリュウに向ける。スクっと椅子から立ち上がり、コクリュウを仁王立ちで顧みた。
「くぅぅぅ・・・。
コクリュウ!全てはそなた次第ぞ!」
自分の意思とは関係なく、どんどんと進められるこの状況にコクリュウは戸惑うばかりなのだが、そんなこと周りは許してくれそうにないらしい。
しかしコクリュウにとっては、まさに寝耳に水のこの状況なのである。
竜王になれと言われただけでもあたふたしているというのに、つい先刻会ったばかりの幼い少女を妻に迎えるなんて。しかもその少女は、敬愛してやまないハクリュウの愛娘ときているのだ。
「わ・・・私は・・・。」
膝の上で握る拳が痛々しい悲鳴をあげている。
「勿論、ハクリュウ様やコウリュウ様のお役に立ちたいと思っております。
この気持ちに嘘偽りはございません。
ですから、大変おこがましい事ではありますが、こんな未熟な自分でも天界の一大事のお役に立てるのであれば、竜王の件は考えてみてもいいのかなとも思います。
ですが・・・。」
「くぅぅぅ・・・。
コクリュウ!全てはそなた次第ぞ!」
自分の意思とは関係なく、どんどんと進められるこの状況にコクリュウは戸惑うばかりなのだが、そんなこと周りは許してくれそうにないらしい。
しかしコクリュウにとっては、まさに寝耳に水のこの状況なのである。
竜王になれと言われただけでもあたふたしているというのに、つい先刻会ったばかりの幼い少女を妻に迎えるなんて。しかもその少女は、敬愛してやまないハクリュウの愛娘ときているのだ。
「わ・・・私は・・・。」
膝の上で握る拳が痛々しい悲鳴をあげている。
「勿論、ハクリュウ様やコウリュウ様のお役に立ちたいと思っております。
この気持ちに嘘偽りはございません。
ですから、大変おこがましい事ではありますが、こんな未熟な自分でも天界の一大事のお役に立てるのであれば、竜王の件は考えてみてもいいのかなとも思います。
ですが・・・。」