竜王様のお約束
自分の発言に戸惑ってあたふたしているコクリュウをチラリと振り返り、ハクリュウは微かに片眉を動かしたのだが・・・。
「我の心配は無用ぞ。
リョクのことはそなたに任せよう。
竜王の任に励むがよい。」
と、ハクリュウらしからぬ覇気のない言葉を残し、奥の部屋へと姿を隠してしまった。
あまりのハクリュウの落胆ぶりに、その場に残された五人は無言で視線を交わしあう。そんな中ヤヨイがスクっと立ち上がった。
「コクリュウさん、ありがとう。」
そう言うとコクリュウに深々とお辞儀をする。
「ヤヨイ様、お止め下さい。
私はただ咄嗟に無我夢中で。
それに正直、こんな大それた事を言ってしまった自分が信じられないくらいなのです。」
「ううん。
だとしてもコクリュウさんの今の言葉がなかったら、ハクリュウはもっと自暴自棄になっていたかもしれない。
決断してくれてありがとう。」
「そんな、決断だなんて、私は・・・。」
「我の心配は無用ぞ。
リョクのことはそなたに任せよう。
竜王の任に励むがよい。」
と、ハクリュウらしからぬ覇気のない言葉を残し、奥の部屋へと姿を隠してしまった。
あまりのハクリュウの落胆ぶりに、その場に残された五人は無言で視線を交わしあう。そんな中ヤヨイがスクっと立ち上がった。
「コクリュウさん、ありがとう。」
そう言うとコクリュウに深々とお辞儀をする。
「ヤヨイ様、お止め下さい。
私はただ咄嗟に無我夢中で。
それに正直、こんな大それた事を言ってしまった自分が信じられないくらいなのです。」
「ううん。
だとしてもコクリュウさんの今の言葉がなかったら、ハクリュウはもっと自暴自棄になっていたかもしれない。
決断してくれてありがとう。」
「そんな、決断だなんて、私は・・・。」