竜王様のお約束
「はじめまして、私はエミと申します。
いつの日か必ずハク様とヤヨイ様が帰っていらっしゃるから、その時に不便をかけてはならないと、お2人の事は母たちより厳しく教えられ、叩き込まれていました。
ですから私は、初めてお会いする気がしないのですけどね。」
そう言って、エミと名乗った女性はふふふと笑った。
「あの・・・、お名前はエミさんというの?
お母様って?」
「あっ、すみません。
私の母もエミという名でした。
母はお2人に不便をかけないようにと、自分と同じ名を私に付けたんです。」
「じゃあ、エミ・・・お母様は?」
「残念ながら、もうこの世には居りません。」
言葉を無くしたヤヨイにエミは問いかけた。
「あのぉ・・・リョク様は?
緑色の髪をしておられると聞いていますが、ご一緒では?
母はリョク様のことを、大変気にかけておりましたから。」
「あ・・・ごめんなさい。
あの子は忙しくて・・・一緒に来られなかったの。
でもエミのことを誰よりも心配していたのはリョクよ。」
いつの日か必ずハク様とヤヨイ様が帰っていらっしゃるから、その時に不便をかけてはならないと、お2人の事は母たちより厳しく教えられ、叩き込まれていました。
ですから私は、初めてお会いする気がしないのですけどね。」
そう言って、エミと名乗った女性はふふふと笑った。
「あの・・・、お名前はエミさんというの?
お母様って?」
「あっ、すみません。
私の母もエミという名でした。
母はお2人に不便をかけないようにと、自分と同じ名を私に付けたんです。」
「じゃあ、エミ・・・お母様は?」
「残念ながら、もうこの世には居りません。」
言葉を無くしたヤヨイにエミは問いかけた。
「あのぉ・・・リョク様は?
緑色の髪をしておられると聞いていますが、ご一緒では?
母はリョク様のことを、大変気にかけておりましたから。」
「あ・・・ごめんなさい。
あの子は忙しくて・・・一緒に来られなかったの。
でもエミのことを誰よりも心配していたのはリョクよ。」