竜王様のお約束
おまけ その2
竜王交代も滞りなく終わり、コクリュウは時間に少し余裕ができた。
壊れたままのかつての屋敷が気になってはいたのだが、この機会にと足を運んでみることにした。
『そうだ、リョク様と一緒に出かけてみようか』
このところコクリュウは竜王としての職務に追われ、なかなかリョクの側に居られなかった。その事はコクリュウにとって最優先で解決したいことになっていた。
時間をいただきたいとは言ったもののリョクのことは常に頭にあり、考えない日はない程になっていたのだ。
リョクを探して王宮内を歩き回っていたコクリュウは、リョクが出かけたことを聞いて少し残念な気持ちになった。
でもまとまった時間が取れるのもそうそうないと、黒い屋敷へ出向いたコクリュウは、そこでリョクの姿を見つけた。
『リョク様。
なんでこんな所に。』
リョクに声を掛けようとして、コクリュウは咄嗟に物陰に隠れてしまう。
「ノノは上手だね。」
そんな弾んだリョクの声が聞こえたからだ。
壊れたままのかつての屋敷が気になってはいたのだが、この機会にと足を運んでみることにした。
『そうだ、リョク様と一緒に出かけてみようか』
このところコクリュウは竜王としての職務に追われ、なかなかリョクの側に居られなかった。その事はコクリュウにとって最優先で解決したいことになっていた。
時間をいただきたいとは言ったもののリョクのことは常に頭にあり、考えない日はない程になっていたのだ。
リョクを探して王宮内を歩き回っていたコクリュウは、リョクが出かけたことを聞いて少し残念な気持ちになった。
でもまとまった時間が取れるのもそうそうないと、黒い屋敷へ出向いたコクリュウは、そこでリョクの姿を見つけた。
『リョク様。
なんでこんな所に。』
リョクに声を掛けようとして、コクリュウは咄嗟に物陰に隠れてしまう。
「ノノは上手だね。」
そんな弾んだリョクの声が聞こえたからだ。