竜王様のお約束
「リョク、怪我ねぇか?」
リョクを呼び捨てにして抱き抱えるノノに、コクリュウは無性に腹が立ち、つい物陰から飛び出していた。
一部始終を見ていたコクリュウは、ノノに非がないことくらい分かっている。
分かってはいるが、リョクに触れるノノに我慢ならなかった。
「私の妻を助けてくれて、ありがとうございます。」
そう言って、ノノの腕の中からリョクを奪い取る。
「え・・・ああ・・・別に・・・。」
ぶっきらぼうに答えるノノ。
ギュッと抱きしめられている相手がコクリュウだと知ると、リョクの表情がパァっと明るくなった。
「リョク様も、なぜこんな所に居るのです?
それに・・・こんな無防備な・・・。」
「だって、コクリュウの屋敷を直してあげたかったんだもん。」
「・・・。
だとしても、他の男と2人きりでこのような場所に居ては・・・。」
「・・・ヤキモチ?」
リョクは嬉しそうに笑う。
「・・・。」
真っ赤になって照れているコクリュウに、もう時間は必要なさそうであった。
ー終ー
リョクを呼び捨てにして抱き抱えるノノに、コクリュウは無性に腹が立ち、つい物陰から飛び出していた。
一部始終を見ていたコクリュウは、ノノに非がないことくらい分かっている。
分かってはいるが、リョクに触れるノノに我慢ならなかった。
「私の妻を助けてくれて、ありがとうございます。」
そう言って、ノノの腕の中からリョクを奪い取る。
「え・・・ああ・・・別に・・・。」
ぶっきらぼうに答えるノノ。
ギュッと抱きしめられている相手がコクリュウだと知ると、リョクの表情がパァっと明るくなった。
「リョク様も、なぜこんな所に居るのです?
それに・・・こんな無防備な・・・。」
「だって、コクリュウの屋敷を直してあげたかったんだもん。」
「・・・。
だとしても、他の男と2人きりでこのような場所に居ては・・・。」
「・・・ヤキモチ?」
リョクは嬉しそうに笑う。
「・・・。」
真っ赤になって照れているコクリュウに、もう時間は必要なさそうであった。
ー終ー