竜王様のお約束
「で・・・あなた誰?
ここ、あなたのお家じゃないでしょ?
このお部屋、黒が基調の内装だもん。」
胡散臭く、目の前で自分を見つめる黄色い髪の男を、ヤヨイは思いっきり睨んだ。
王宮でハクリュウ、コウリュウ、コハクの部屋や衣装を見た、ヤヨイには分かる。
「きっとここ、私を天界へ連れて来た、黒龍の部屋でしょう?
何が目的なの?
言っとくけど私、コウリュウさんの寵姫なんかじゃ、ないわよ。」
ヤヨイは未だ、ハクリュウから貰った白い豪奢なカーテンドレスを、身に着けていた。
今もまだハクリュウが着ているそれと、対のデザインになっており、俺の所有物だ、という証の衣装である。
「アハ・・・。
あんた、ヤヨイって名前だったっけ?
僕は、キリュウ。
ヤヨイさ、まだハクリュウ王の、寵姫気取りでいるの?
それとも、ハクリュウ王を偲んでの、白い衣装?
意地張らないで、本当の事、言いなよ。
コウリュウ王陛下に、乗り換えたんだろ?」
「偲ぶって・・・。」
ヤヨイは思い出した。
『そうだった。
ハクリュウは、人間界へ行くために、死んだ事になっていたんだっけ。』
言葉に詰まる、ヤヨイであった。
ここ、あなたのお家じゃないでしょ?
このお部屋、黒が基調の内装だもん。」
胡散臭く、目の前で自分を見つめる黄色い髪の男を、ヤヨイは思いっきり睨んだ。
王宮でハクリュウ、コウリュウ、コハクの部屋や衣装を見た、ヤヨイには分かる。
「きっとここ、私を天界へ連れて来た、黒龍の部屋でしょう?
何が目的なの?
言っとくけど私、コウリュウさんの寵姫なんかじゃ、ないわよ。」
ヤヨイは未だ、ハクリュウから貰った白い豪奢なカーテンドレスを、身に着けていた。
今もまだハクリュウが着ているそれと、対のデザインになっており、俺の所有物だ、という証の衣装である。
「アハ・・・。
あんた、ヤヨイって名前だったっけ?
僕は、キリュウ。
ヤヨイさ、まだハクリュウ王の、寵姫気取りでいるの?
それとも、ハクリュウ王を偲んでの、白い衣装?
意地張らないで、本当の事、言いなよ。
コウリュウ王陛下に、乗り換えたんだろ?」
「偲ぶって・・・。」
ヤヨイは思い出した。
『そうだった。
ハクリュウは、人間界へ行くために、死んだ事になっていたんだっけ。』
言葉に詰まる、ヤヨイであった。