竜王様のお約束
上から目線で語るキリュウに嫌悪感を抱き、言い返したい気持ちになったヤヨイであったが、自分へ及ぶ危害を考えると、慎重にならざるを得ない。
でもここまでの言葉を聞いてヤヨイには、キリュウの企みが何となく見えた気がした。
ヤヨイの瞳にも、コハクに対するような思い込みをして、身代わりにしようとしている事。
そして、コウリュウへの勝手な逆恨み。
自分に都合よく動く、忠実なコハクもどきを見つけた事で、キリュウはヤヨイを、自分のおもちゃにしたいのだ。
キリュウに従わなかったコハクが、何をされたのか。
ヤヨイには、知る必要があった。
「それでキリュウさんは、コハクさんをどうしたの?」
「コハクが僕のモノにならないなら、僕より格下のコウリュウにだって、あげないよ。
だからコハクを、コウリュウの絶対に手の届かない所へ、連れて行ったのさ。」
「ど・・・どこへ?」
「先代のセイリュウ王の所だよ。」
「ハクリュウが言ってた、裏で手を引いていた奴って・・・。
キリュウさんの事だったのね。」
ヤヨイは静かな怒りを込めて、キリュウをそっと睨んだ。
でもここまでの言葉を聞いてヤヨイには、キリュウの企みが何となく見えた気がした。
ヤヨイの瞳にも、コハクに対するような思い込みをして、身代わりにしようとしている事。
そして、コウリュウへの勝手な逆恨み。
自分に都合よく動く、忠実なコハクもどきを見つけた事で、キリュウはヤヨイを、自分のおもちゃにしたいのだ。
キリュウに従わなかったコハクが、何をされたのか。
ヤヨイには、知る必要があった。
「それでキリュウさんは、コハクさんをどうしたの?」
「コハクが僕のモノにならないなら、僕より格下のコウリュウにだって、あげないよ。
だからコハクを、コウリュウの絶対に手の届かない所へ、連れて行ったのさ。」
「ど・・・どこへ?」
「先代のセイリュウ王の所だよ。」
「ハクリュウが言ってた、裏で手を引いていた奴って・・・。
キリュウさんの事だったのね。」
ヤヨイは静かな怒りを込めて、キリュウをそっと睨んだ。