竜王様のお約束
「さてキリュウ。
そなたにはもう・・・容赦はせぬぞ。
コウリュウにもコハクの一件を、教えておいた。
どうやって罪を償ってもらおうぞ。
先ずはその、ヤヨイに触れた手を、もぎ取るか。」
そう言うと、ハクリュウは軽く漆黒の瞳に力を込めて、キリュウの右腕を睨んだ。
キリュウの腕が、あり得ない方向にねじれ、苦痛の声が響く。
「ハクリュウ、止めて。」
ハクリュウの胸の中で、ヤヨイが叫んだ。
「そんなハクリュウ、見たくないよ。」
「いやでも、こいつはお前を・・・。」
「いいの。それならもういいの。
私は、無事だよ?」
ハクリュウの視線が反れた事で、キリュウの腕は重力から解放された。
一息つくキリュウ。
そんなキリュウを、烈火の如く燃えたぎる暗黒の瞳が、捕らえて放さなかった。
「キリュウ・・・お前・・・。
何でコハクをセイリュウ王なんかに、差し出したんだ。
俺は・・・お前を・・・許せそうに・・・ない。」
見たこともない、コウリュウの怒りに満ちた悲しい瞳であった。
そなたにはもう・・・容赦はせぬぞ。
コウリュウにもコハクの一件を、教えておいた。
どうやって罪を償ってもらおうぞ。
先ずはその、ヤヨイに触れた手を、もぎ取るか。」
そう言うと、ハクリュウは軽く漆黒の瞳に力を込めて、キリュウの右腕を睨んだ。
キリュウの腕が、あり得ない方向にねじれ、苦痛の声が響く。
「ハクリュウ、止めて。」
ハクリュウの胸の中で、ヤヨイが叫んだ。
「そんなハクリュウ、見たくないよ。」
「いやでも、こいつはお前を・・・。」
「いいの。それならもういいの。
私は、無事だよ?」
ハクリュウの視線が反れた事で、キリュウの腕は重力から解放された。
一息つくキリュウ。
そんなキリュウを、烈火の如く燃えたぎる暗黒の瞳が、捕らえて放さなかった。
「キリュウ・・・お前・・・。
何でコハクをセイリュウ王なんかに、差し出したんだ。
俺は・・・お前を・・・許せそうに・・・ない。」
見たこともない、コウリュウの怒りに満ちた悲しい瞳であった。