竜王様のお約束
そんな微笑ましい2人の後姿を見て、コウリュウは大きく息を吐く。
言いたい言葉は全て、飲み込んだようだ。
「イオリ、俺達も王宮へ戻るぞ。
ここに居ても埒があかない。
キリュウ・・・お前も同行しろ。
言い訳は王宮で聞く。」
そのコウリュウの言葉に、たちまちキリュウの顔は紅潮した。
「偉そうに、僕に命令するな。
お前なんか、大した能力も持っていない癖に、王弟ってだけで竜王になって・・・恥を知れ。
お前に嫉妬?冗談じゃない。
お前を愛してるなんて言うから、コハクには罰を与えただけだ。
僕を拒んだりするから・・・コハクが悪いんだ。
僕は悪くない。」
今までのキリュウの暴言を聞いていたハクリュウは、後ろを向いたまま背中越しに片手を上に掲げ、パチンと指を鳴らす。
「黙れ。聞くに堪えん。」
その音を合図に、キリュウは喉を押さえるようにして、何度か口をパクパクさせたのだが、白眼を向いて床に崩れ落ちてしまった。
言いたい言葉は全て、飲み込んだようだ。
「イオリ、俺達も王宮へ戻るぞ。
ここに居ても埒があかない。
キリュウ・・・お前も同行しろ。
言い訳は王宮で聞く。」
そのコウリュウの言葉に、たちまちキリュウの顔は紅潮した。
「偉そうに、僕に命令するな。
お前なんか、大した能力も持っていない癖に、王弟ってだけで竜王になって・・・恥を知れ。
お前に嫉妬?冗談じゃない。
お前を愛してるなんて言うから、コハクには罰を与えただけだ。
僕を拒んだりするから・・・コハクが悪いんだ。
僕は悪くない。」
今までのキリュウの暴言を聞いていたハクリュウは、後ろを向いたまま背中越しに片手を上に掲げ、パチンと指を鳴らす。
「黙れ。聞くに堪えん。」
その音を合図に、キリュウは喉を押さえるようにして、何度か口をパクパクさせたのだが、白眼を向いて床に崩れ落ちてしまった。