竜王様のお約束
「はぅぅ・・・。
生気が、僕の生気が・・・。」
苦し気に脱力していくキリュウに、ハクリュウは厳しい視線を向けたまま、掌を下ろす事はない。
「ねぇ、ハクリュウ・・・ハクリュウ・・・。
もういいよ。止めようよ。」
切なそうにハクリュウの胸を叩くヤヨイに、コウリュウがため息交じりに言い聞かす。
「ヤヨイ、分かっているだろう?
一旦決めた事を、兄上が途中で止めると思うか?
ましてや、ヤヨイを侮辱したキリュウが、許されるなんてあり得ないよ。」
「侮辱だなんて・・・。
私は、正真正銘、人間だし。
シリュウさんもキリュウさんも、私の事を人間って言っただけなのに。」
「たかがって言った。
たかが人間の小娘って。
覚えていないか?
俺もヤヨイに同じ事を言った時、壁に吹き飛ばされた。
俺は命があっただけ、儲けもんだったよ。」
「そんな・・・。」
生気が、僕の生気が・・・。」
苦し気に脱力していくキリュウに、ハクリュウは厳しい視線を向けたまま、掌を下ろす事はない。
「ねぇ、ハクリュウ・・・ハクリュウ・・・。
もういいよ。止めようよ。」
切なそうにハクリュウの胸を叩くヤヨイに、コウリュウがため息交じりに言い聞かす。
「ヤヨイ、分かっているだろう?
一旦決めた事を、兄上が途中で止めると思うか?
ましてや、ヤヨイを侮辱したキリュウが、許されるなんてあり得ないよ。」
「侮辱だなんて・・・。
私は、正真正銘、人間だし。
シリュウさんもキリュウさんも、私の事を人間って言っただけなのに。」
「たかがって言った。
たかが人間の小娘って。
覚えていないか?
俺もヤヨイに同じ事を言った時、壁に吹き飛ばされた。
俺は命があっただけ、儲けもんだったよ。」
「そんな・・・。」