竜王様のお約束
コクリュウは成す術なく、片膝を付いた状態で、呆然と焦点の定まらない視線を床に落としていた。
ヤヨイがそんなコクリュウを心配そうに覗き込み、ハクリュウの肩に手を乗せる。
ハクリュウはその手を軽く握り返すと、コクリュウを促した。
「コクリュウ、いかが致した?」
ハクリュウに呼びかけられて、ハッと顔を上げたコクリュウは、短い黒髪をかきあげてから、再び頭を下げた。
「失礼致しました。
今お聞かせ頂いた事柄全てが、余りにも重大なお話しだったもので、僅かな間、意識が飛んでしまったようです。」
それを聞いたハクリュウは、ハハッと苦笑いで答えた。
「そんな事、馬鹿正直に答えぬともよいわ。
だから真面目だと言われるのだ。
まぁそれ故、そなたの事は信用出来るのだがな。
そうだ・・・信用ついでに・・・。
そなた、コウリュウを補佐してやってくれ。
我の姿を天界に晒してしまった以上、もう死んだという理由は通用しまい。
コウリュウの事だ、何かいい言い訳を考え始めているとは思うがな。
我は一刻も早く、人間界へと戻らねばならぬ故、全てをそなたらに、一任致す。」
ヤヨイがそんなコクリュウを心配そうに覗き込み、ハクリュウの肩に手を乗せる。
ハクリュウはその手を軽く握り返すと、コクリュウを促した。
「コクリュウ、いかが致した?」
ハクリュウに呼びかけられて、ハッと顔を上げたコクリュウは、短い黒髪をかきあげてから、再び頭を下げた。
「失礼致しました。
今お聞かせ頂いた事柄全てが、余りにも重大なお話しだったもので、僅かな間、意識が飛んでしまったようです。」
それを聞いたハクリュウは、ハハッと苦笑いで答えた。
「そんな事、馬鹿正直に答えぬともよいわ。
だから真面目だと言われるのだ。
まぁそれ故、そなたの事は信用出来るのだがな。
そうだ・・・信用ついでに・・・。
そなた、コウリュウを補佐してやってくれ。
我の姿を天界に晒してしまった以上、もう死んだという理由は通用しまい。
コウリュウの事だ、何かいい言い訳を考え始めているとは思うがな。
我は一刻も早く、人間界へと戻らねばならぬ故、全てをそなたらに、一任致す。」