蜃気楼に恋をした
両親に頼んで持ってきてもらった漫画もゲームも、しばらくすれば飽きてしまい…昼頃には本格的に何もすることが無くなってしまった。
学校も卒業式前の自由登校期間なので、課題も無ければ見舞いに来る友人も居ない。俺には相手になってくれる兄弟は居ないし、さて、どうしようか…
出歩こうにも俺の腕には何本か点滴の管が通っているから、歩きにくい事この上ない。慣れない入院生活には不自由な事が多すぎるなぁ、とベッドの上で溜息を吐いた。
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