H.+ (エイチプラス)
私には幼なじみが二人いる。
正確には・・・、いただけど。
一人は、今私の手を引いているコイツ・・・沢口裕也。
そして、もう一人は・・・。
「・・・泉、ちゃんと世界を見ろ。七海は死んだんだ・・・もう、いない」
もう一人は、菊田七海。
生まれた時からずっと一緒だった、可愛くて素直で、凄く心配性な私の幼なじみ。
「・・・生きてるよ・・・。七海は生きてる・・・。だって、明日学校でねって、七海言った・・・」
私は毎日、突然姿を消した菊田七海を捜す為に外に出る。
朝も、昼も、夜も。
何時だって七海を捜して外に出る。
一日最低でも一回は七海の携帯に電話を入れて、七海の部屋で七海を待つ。
「・・・泉は現実から逃げてるだけだろ?ちゃんと、七海の葬式もしただろ?」
「うるせーんだよ。裕也には関係ないだろ・・・」
「関係あるだろ」
裕也は私の手が契れてしまうんじゃないかってくらい強く握りしめて、前に前にと進む。
・・・雨に濡れた裕也の髪から、一滴の雫がポタリと落ちた。
正確には・・・、いただけど。
一人は、今私の手を引いているコイツ・・・沢口裕也。
そして、もう一人は・・・。
「・・・泉、ちゃんと世界を見ろ。七海は死んだんだ・・・もう、いない」
もう一人は、菊田七海。
生まれた時からずっと一緒だった、可愛くて素直で、凄く心配性な私の幼なじみ。
「・・・生きてるよ・・・。七海は生きてる・・・。だって、明日学校でねって、七海言った・・・」
私は毎日、突然姿を消した菊田七海を捜す為に外に出る。
朝も、昼も、夜も。
何時だって七海を捜して外に出る。
一日最低でも一回は七海の携帯に電話を入れて、七海の部屋で七海を待つ。
「・・・泉は現実から逃げてるだけだろ?ちゃんと、七海の葬式もしただろ?」
「うるせーんだよ。裕也には関係ないだろ・・・」
「関係あるだろ」
裕也は私の手が契れてしまうんじゃないかってくらい強く握りしめて、前に前にと進む。
・・・雨に濡れた裕也の髪から、一滴の雫がポタリと落ちた。