Rain days
私はまた大きい声が出そうになって、急いでそれを防ぐように自分の口をおさえた。
「……何してんの?」
今の行動を奇妙に思ったのか、蒼井くんが聞いてきた。
「また大きい声が出そうだったので」
「何それ(笑)」
そう言って蒼井くんは目を細めて笑う。
「もう…ってそうじゃなくて。あの、アドレスって私の?」
「他に誰がいるの?」
「え?いや……」
「俺に教えるの嫌?」
「そんなことないよ!あの……」
「ん?」
「蒼井くんのも、教えてくれる?」