二十歳になったお前



「愛ちゃん、
落ち着いたみたいで良かったわ」


「あ、ありがとうございます、
迷惑かけて、ごめんなさい」


「いいのよ、
娘みたいなもんなんだから」


本当に、翔吾ママは優しい。


「ねぇ、愛ちゃん」


はい、って翔吾ママのほうを向くと
翔吾ママはいつも以上に
優しい顔をして

「翔吾を、たくさん愛してくれて
ありがとう」

と言った。




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