ハートマークの数だけ・・・
「亮、ニヤけすぎててキモイ」
「うわっ健ちゃん!びびったー」
俺の前の席の健ちゃんは学年一のモテ男。
顔は良いし勉強もスポーツもなーんかひょいひょいとこなしちゃうんだよね。
そんな奴がなんか知らねぇけど俺と仲良いの。
「それはお前が扱いやすいからだ」
「へ?なんか言った?」
「いんやー別にー」
あれなんか流された?
「てか健ちゃんさっき何て言ったの?」
「あーだからさ一人でニヤニヤすんなっつーの。はたから見ててキモい。マジキモい」
あれ? 俺そんな顔に出てた?
やっぱ幸せだと自然と笑けてくんだなぁ。
今なら健ちゃんの暴言もスルーできるわ。
「なに、もしかして恋でもしてんの?」
「でえぇぇぇっ!?なっ、なんで分かんの!?」
「いや分かるだろ。そんなアホオーラ出してれば」
冷めた目でクールに言い切るね、健ちゃん・・・。