この彼女、天然系
「そーね、まずは」
うーん、とあごに手を当てて
なにやら考えてる様子。
「ちゅーって、なにかわかるよね?」
指を立てて聞いてきた。
「ま、まぁ……」
「深いのも?」
ふっ、深いっ!!?
ちゅーに浅いも深いもあるの?
初めて知ったよ〜
「あー、まっそこまでは
まだいいかな!とりあえず、ふつーの
ちゅーね!」
「う、うん…!」
「ちゅーは、したいときにするの!
口にね?」
新菜ちゃんは自分の唇を
トントンと叩いた。
「したいときって?」
「うーん、それは人それぞれだけど
あたしは言葉では表せない
好き があるとき!」
言葉では表せない、好き……?
頭の中が?でいっぱいになった。