冷たい王子は私の彼氏
家に着くと、
俺の兄貴……横田ヒロがニヤニヤしながら迎えにきた。
「おっかえりー♪まーこーとくん♪」
「……。」
今日の遊園地のことも、あるから
絶対に無視してやる。
「今日のこと、やっぱ怒ってるんだー。」
そう言って、何の悪びれもなく笑う兄貴に嫌気がさした。
兄貴は、金髪で見た目は怖いけど誰から見ても、文句無しでカッコイイ。
それに
笑うと印象は、ガラッと変わるし性格も優しくて面白い。
そのギャップが、女の子は好きらしくて…兄貴は俺の知ってる限りでずっとモテていた。