冷たい王子は私の彼氏


「え…横田く…」


一瞬、頭が真っ白になった
でも、自分の名前を呼ばれたことは夢ではなくて現実で……
心がジワジワと暖かくなって、好きな人に名前を呼んでもらうことが
こんなにも嬉しいことなんだって

私は、初めて知ったよ。




「う、嬉しい…横田くん。」



「ココロ…ってなんか、まだ呼びなれないね。」



「そ、そう?」



「うん。」




「…。」




「…。」







ちょっ!沈黙!!!!

きゃーー沈黙いやだー!なんて思ってるときに
外から



「おーーい!横田ーー!先生に呼ばれてるぞー!」



「横田知らない?」



「横田くーん!」




と、男女の声が行き交っていた。







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