冷たい王子は私の彼氏
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「ふぅー。ドキドキした。」
さっきの横田くんを思い出しながら
正門を出るときに、独り言を呟くと
「なにが、ドキドキしたの?」
なんて声が聞こえた。
え?
え?
誰が喋ってるの?
声の主をキョロキョロしながら、探していると
「ココだよ。」
と、後ろから声が聞こえて
振り返ると…
「うわっ!!!」
「こんにちは。ココロちゃん。」
優しく笑う悪魔さん。
「こっ、こんにちは……。」
「俺のこと、忘れたなんて言わせないよ?」
忘れるわけない。大好きな人のお兄さんなんだから。
「横田くんのお兄さん。」
「正解☆」